白旗神社「どんど焼き・左義長神事」
小正月の頃に行われる「どんど焼き」。火で焼いた餅を食べれば一年の病が除かれると言われています。
白旗神社では、毎年1月14日です。今年も祈祷殿における点火式の後、前日に1日かけて完成した斎灯を前に祝詞を奏上、点火を行い、火勢の収まるのを待って参加した皆さんが3食団子を炙っていました。
宮司さんによる祝詞の奏上
玉串奉納
斎灯への点火
5分ほどで、勢いよく燃え上がります。
熱いけれど待ちきれずに、竹串を伸ばしてだんごを炙り始めました。
以前は近くの学校や空き地などを使ってそれぞれに行われていましたが、宅地化が進み場所がなくなったため、神社の境内を貸し出すことになったそうです。
神社の総代・神輿保存会・牛若会(近隣にお住まいの方で、神社を中心に地域を盛り上げようという会)の皆さんがボランティアとして準備をして来ました。お焚き上げ受付テントでは、臭いの強いプラスティックや、風に舞う紙類を完全に分別する手間がかかります。ホームページなどに掲載した受付ルール(素材ごとの分別など)に基づいていますが、守られないことも多く苦労が多いと聞きました。
当日斎灯に使われないものは事前に燃やして灰にし、産業廃棄物にとして出すのですが、量が大幅に増えて費用もかさんでいます。台の上にお賽銭箱があるので、気持ちの額だけお賽銭を入れましょう。
斎灯の組み方を決める総代さんが、火の回り方をじっと見つめているので隣に立つと、「色々な素材の品物の重ね方で燃え方が随分違うので、確認して来年の参考にしています。神社の周辺にも住宅が増えて、紙の燃えカスが飛んだり、プラスティックの臭いがするので、迷惑をかけないよう気を付けなければいけません。」と話してくださいました。
古来から続いていると聞き、子供の頃の思い出にもありますが、街中で続けてゆくのは難しい時代になっていると感じました。